クレジットカードデビューした人が注意することは?
2018/02/18
初めてのクレジットカードを手にしたアナタ。
クレジットカードは本来怖いものではありませんが、これだけは守っとけ!というものを注意させていただきます。
リボ払いのシステムを理解せよ!
「クレジットカードって危険なんでしょ?」
「クレジットカードで破産したって聞いたけど……」
これはある面から見たら真実かもしれませんが、正しく使えばクレジットカードは怖くありません。
上に挙げたクレジットカードへの偏見は、ほぼすべて、リボ払いによるものです。
リボ払いというのは、いくらお金を使っても、月に決められた金額だけ払えばよいというシステムです。
つまり、月々1万円を返済することにすれば、10万円使っても100万円使っても、毎月1万円払うだけで済むのです。
これだけ聞くと魔法のようだと思うかもしれませんが、美味しい話には当然裏があります。
1万円ずつ払い、完済を先延ばしにしている間、残額には利息がどんどんついていきます。
例えば10万円をリボ払いにして月々1万円返済する場合。リボ払いの金利を年利15%とします。すると、
1ヶ月目:1万円(内、利息1500円 残91250円)
2ヶ月目:1万円(内、利息1140円 残82390円)
3ヶ月目:1万円(内、利息1030円 残73420円)
4ヶ月目:1万円(内、利息920円 残64340円)
5ヶ月目:1万円(内、利息800円 残55140円)
6ヶ月目:1万円(内、利息690円 残45830円)
7ヶ月目:1万円(内、利息570円 残36400円)
8ヶ月目:1万円(内、利息460円 残26860円)
9ヶ月目:1万円(内、利息340円 残17200円)
10ヶ月目:1万円(内、利息220円 残7420円)
11ヶ月目:7510円(内、利息90円 残0円)
(計算上、1の位を四捨五入しています。実際は1円単位できっちり計算されます)
いつの間にか7500円ほど余計に払っていますね?しかし月々1万円払っているだけではトータルでいくら使ったかはあまり意識に上りません。
これがリボ払いの恐ろしさです。
ちなみに今回は例なので10万円のものを1つだけ買って、以降は返済するのみでしたが、実際に1年間で1つしか買い物をしないなんてことはほぼあり得ません。
つまり、実際は常に残高が10万円や20万円残っていて、利息はその残高に対してついていき、毎月毎月2000円3000円と利息を余計に払っていく……。
そういう状況に、無意識に陥ってしまうのがリボ払いの恐ろしいところです。
とにかく、リボ払いのシステムを完全に理解するまではリボ払いに手を出してはいけません。
また、近頃はクレジットカードの申し込み画面で、なにもしなくてもリボ払いにチェックが入っているカードが存在するようです。
申し込むときは勝手にチェックが入っていないかどうかを確認し、入っていたらチェックを外すようにしてください。
支払いの滞納は全力で回避!
支払いを滞納することはどんなことであれよくないことです。
それはそうなんですけど、例えば電気料金を払い忘れても電気が止まるだけで済みます。
しかしクレジットカードの支払いが滞るとそれ以上に大変なことが起こるのです。
クレジットカードの支払い履歴は信用情報。creditは信用という意味ですからね。その信用情報にキズがつくということは……?
実はクレカの支払いを滞納していると、新しくクレカを作ろうとしたときだけではなく、銀行でローンを組もうとしたときも断られてしまう可能性が出てきます。
この信用情報はクレカ限定ではなく、個人情報としていろいろな業界で共有されるため、クレカの滞納しかしていないのに銀行でのローンまでもが断られてしまうという事態になるのです。
たかが1か月分、数万円の滞納なんて……と思わずに、キッチリしっかり払ってくださいね。
明細の確認を怠らない!
クレジットカードのトラブルとしてよく聞かれるものとして、他人に不正利用された!というものがあります。
これはクレカ反対派の人の言い分にもよく出てきますね。「不正利用されて身に覚えのない請求が来るのが嫌だから現金主義だ!」などと……。
しかし、不正利用されても一定期間内にカード会社に連絡をすると、その不正利用金額はすべてカード会社が負担してくれます。自分は一銭も払わなくてよいのです。
とはいえ、その不正利用に自分が気づかなければ報告のしようがありません。
「なんか今月支払いが多い気がするな~」と思っても、「まあこんなもんか」と思って無視する人。「そんなはずは!」と思って確認する人。そのひと手間で運命は大きく変わります。
最近では、まずはわざと少額の請求を発生させ、その少額請求に気づかなかった人に対して本格的にカードの不正利用を行うという手口もあるそうです。
というわけで、少額の利用も見落とさないように毎月明細は確認しましょう。
まとめ
クレジットカードは正しく使えば借金漬けにもならないですし、不正利用も怖くはありません。
正しく使ってデメリットをなくし、クレカのメリットだけを享受できるようにしたいですね。