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なぜ家賃をクレジットカード払いにできないのか?

      2018/04/08

出費の多くを占める家賃。これがクレカ払いできればポイントがザクザク貯まるのに……。

そう思う人は多いですよね?

どうしてクレカ対応の物件は少ないのでしょう?

 

この謎を解き明かすにはクレジットカードの仕組みを考える必要があります。

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クレジットカードの仕組み

クレジットカードを使うと、利用者にはポイント、すなわち実質的にお金が返ってきます。

でも待ってください。そのお金ってどこから出てきているんでしょう?

クレジットカード会社が身銭を切って出してくれているのだとしたらその会社は赤字です。潰れてしまいます。

ではどこから出ているのかというと、それは物を売っているお店です。

お店が会計をクレカに対応させると、「システム使用料として売り上げの○%持っていくやで~」ってカンジでカード会社に利益の一部を持って行かれます。そこで得られた利益のごくごく一部を使ってカードユーザーに還元しているのですね。

そうするとお店側としては、数%持っていかれることを見越して値段を少し上げることになったりします(値上げしない場合はお店側がその分の損失をモロに食らっている)。

さて、そろそろ分かってきたでしょうか?

つまり、これは家賃に関しても同じで、クレジットカードに対応させるとその分を価格に上乗せしなければならなくなるということです。

ただでさえ高い家賃。例えばその3%が手数料として取られた場合、70000円なら2000円ほど値上げしなければならないですよね。

近くの同レベルの物件が70000円で入居者を募集している隣で、自分側が72000円で募集していたら勝負になりませんよね。

そういうわけで家賃はなかなかクレカ対応にはならないわけです。

最近はクレカ対応の物件も増えている

ただ、最近はクレカの波が不動産業界にも少しずつ押し寄せているようですね。

大手不動産会社とかが先導してクレカに対応させていっているようです。

大手なら多くの契約を取って安定した利益を生めますし、契約が多いからこそ家賃の未払いへの対処の手間を考えると確実にお金が回収できるクレカにはメリットがあるってことでしょうかね。

逆に個人の大家さんだったりすると契約数はそこまで稼げないと考えられますし、家賃の未払いがあっても件数的には処理できるレベルだと考えられるので、1件あたりの利益が大きくなる振込式はまだ続くのではないでしょうか。

まとめ

家賃は金額が大きいので、カード利用手数料を考慮するとなかなかカード払いに移行できないのが不動産業界。

とはいえ最近ではカード対応の物件も増えています。

ただし、カードに対応しているからといってそれに飛びつくのは考えもの。

実は家賃の価格に手数料分が上乗せされていて、実質損をすることになるかもしれません。

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